古くは聖徳太子の時代に2メートル程の流木が淡路島に漂着したという記録が日本書紀にあるそうです。
ジンチョウゲ科アキラリア属など、ごく限られた植物に気候や特殊な条件下により自ら黒い樹脂を出し、その後、数十年から数百年の時を経てバクテリアや菌の働きによって成分が変質し、香りを放つ沈香となります。
沈香=沈水香木の名前 は、元の軽い原木に樹脂の沈着凝集により比重が重くなり、水に沈むようになることに由来します。
現在でも生成方法は解明されておらず、自然の力に頼るしかありません。そのため、 沈香が高騰し 年々激減したことから、現在ではインドネシア政府の申し出によりワシントン条約の附属書Ⅱに指定されています。
私共はインドネシア政府とともにまだ研究段階にある沈香の栽培、森への植林を取り組んでいます。